THE 世界大学ランキング2019の比較ツールの公開(Power BIとTalbeau版)

9月26日に発表されたTHE世界大学ランキング2019の比較ツールを作成・公開しました。
世界版・国内版の2ページです。

いずれも、右下のボタンから全画面表示にして利用することをおすすめします。

 

Power BI版

 

Tableau版

 

※2018年10月1日、推計順位の誤差の説明など、説明不足の箇所を修正しました。10月3日、 太字部分を加筆しました。

 

こちらは、推計スコア・推計順位による比較のほか、Overallスコアの3割を占めるCitationスコア、その全てを規定するFWCIに着目して、日本の大学のみ「FWCIがもし〇〇高かったら…」という推計順位も分かるようにしました。

 

なお、言葉のとおり、Overall・項目別加重スコアと順位は推計値です。順位は、Overallスコア推計値の小数点第2位以下の差も考慮して算出しているため、実際の公表順位と異なる場合があります。


また、「FWCIがもし○○高かった場合どれだけ順位が上がるか(Citation及びOverallスコアが上がるか)」の推計は、①全参加大学ではなく、日本の103大学のみをサンプルとして得た推計式を使用している、②データの対象年度は同じだが、推計に用いたデータの抽出時点とランキング用のデータ抽出時点が異なる、③その他にエルゼビアとTHEが何かしら調整をしていたとしてもその詳細はわからないことから、少なからず誤差があります。全1258大学のデータを落とすか、無作為に400ぐらいサンプルを抽出して推計すれば精度は上がりますが、さすがにそれはしんどいので、ボランタリーではたぶんやりません。

→10月3日、推計精度を上げるための修正を行いました。詳細は、power BIの4ページ目の説明をご覧ください。

  

プラスαの要素をいくつか盛り込んでますが、たいして難しい分析はしていません。デザインや指標に多少こだわっても、1~2営業日以内でできる内容です。公表データなので、講習等の教材にも良いかと思います。

 

どのみち同じ作業をする大学人が後から出てくるなら、先にやって早く共有してしまったほうが、大学業界のためになると思いますからね。こういう役割を本来担うべきなのは、(以下略)。

 

また、これを見て、ランキングを上げようとかいう話になるよりも、色々と特徴や問題点を浮き上がらせて、批判的議論に役立てば嬉しいなあと思います。もともと、イギリスの産業政策の一環として作られたものと言われてますので。

 

そもそも、ランキングがどのような指標を用いて決められているか、使われている指標にどのような特徴があるかについての理解が十分でないまま、「なぜこんなに日本の大学は低いのか」「いつまでに〇〇位以内に」、「〇〇位以内に△△校」などと主張している人もいるのではないでしょうか。

 

今回は、最も短期的変動及び影響力が大きいと思われるFWCIのif推定を行っていますが、意図的に機関のFWCIを0.1、0.2上げることの難しさ(あるいは容易さ)、そして空虚さも、このようなシミュレーション推計の先に感じ取っていただければと思います。

 

特段の事情がない限り、今後もオープンにしておきますので、ご自由にお使いください。

気になる点や改善点があれば、お伝えください。

大学による大学職員向けプログラム等の紹介ー「SD」の参考にー

twiiterでは書ききれないので久しぶりに記事にしました。
 
先日某地方私立大学で働く方から質問を受けました。
「地方にいながらも本学職員が受講できる大学職員向けプログラムはないか」と。
ざっくりではありますが、そこで提供した情報を少しアレンジしてまとめてみました。本来なら比較表を作ってわかりやすくしたいところですが、今回はリンクのみです。
 
今回は、高等教育機関が提供する、高等教育、大学経営または実務に関連した分野をある程度継続的又は体系的に学べるプログラムを選びました。
ただし、各大学や団体、持ち株会社含む企業等によるものは除外しました。*1
また、学士課程も除きました*2
少なからずバイアスを含むのはご容赦を。
なお、並び順は適当(原則東→西の経度順)です。
 
1.大学院学位取得型
 
東京大学:教育学研究科 総合教育科学専攻 大学経営・政策コース
http://ump.p.u-tokyo.ac.jp/
 
桜美林大学:大学アドミニストレーション研究科(通学課程) | (通信教育課程)
http://www.obirin.ac.jp/postgraduate/graduate_course/index.html

名古屋大学:教育発達科学研究科 教育科学専攻 高等教育学講座
https://www.educa.nagoya-u.ac.jp/faculty/index_e_e04.html

京都大学:教育学研究科 教育科学専攻 高等教育開発論講座
https://www.educ.kyoto-u.ac.jp/graduate/research_content/education_science/higher_education_development_theory_course

広島大学:教育学研究科 高等教育学専攻
http://rihe.hiroshima-u.ac.jp/education/graduate-overview/


※一部科目履修制度あり。
名城大学に学校づくり研究科がありましたが、既に募集停止。
※2018年度より、追手門学院大学が大学院経営・経済研究科に大学経営に特化した研究領域を設置予定(↓URL参照)。
http://www.yomiuri.co.jp/adv/local/release/00025735.html
 
2.履修証明プログラム
 
東北大学:LAD(アカデミック・リーダー育成プログラム)
http://www.ihe.tohoku.ac.jp/CPD/lad
 
千葉大学:ALPS履修証明プログラム(アカデミック・リンク教育・学修支援専門職養成履修証明プログラム)
https://alc.chiba-u.jp/ALPS/sd.html
 
筑波大学:Rcus大学マネジメント人材養成
http://www.rcus.tsukuba.ac.jp/program/index.html
 
京都大学:私学経営アカデミー ※「職業実践力育成プログラム」
https://www.coc.kyoto-u.ac.jp/event/view/6
 
 
3.オンライン
 
東北大学PDP(専門性開発プログラム) Online
http://www.ihe.tohoku.ac.jp/CPD/PDPonline/
 
ペンシルバニア州立大学:Master of Education in Higher Education
http://www.worldcampus.psu.edu/degrees-and-certificates/higher-education-masters/overview
 
4.番外編:最近流行りのIR初級者向けオンライン講座 ※一部大学外
 
ペンシルバニア州立大学:Graduate Certificate in Institutional Research
http://www.worldcampus.psu.edu/degrees-and-certificates/institutional-research-certificate/overview
※その他、海外大学のオンラインIR履修証明プログラムは↓(藤原2015)を参照
http://iir.ibaraki.ac.jp/jcache/lib/docu/001_h2702/001-h2702-31_fujiwara.pdf
 
gacco:「社会人のためのデータサイエンス入門」(J-MOOC)
http://gacco.org/stat-japan2/
http://gacco.org/stat-japan/

gacco:データサイエンス・オンライン講座(J-MOOC)
:「誰でも使える統計オープンデータ」
http://gacco.org/stat-japan3/
 
以上です。
念のため、この情報を読む際の注意点が3つあります。
1つ、筆者がすべてを受講したわけではなく、その質を保証するわけではありません。同時に、ここに書かれていないものの中にも質の高いものがあるかもしれません。
2つ、提供者やプログラム名は違えど、同じようなことを学べる機会は他にも多々あります。例えば、他の研究科や専攻でも大学経営・高等教育を専門に研究している教員や学生はたくさんいます。また、同じくくりでまとめたものでも、カリキュラムや専任教員数、学生数にはばらつきがありです。
3つ、単発物でも最近はデータ分析系のセミナーは数多く、使用する統計ソフトやレベルも多様です。↑にはオンラインで受講可能なIR初級者向けプログラムを挙げましたが、それぞれの技量や使用ソフトに応じて自分で探すのが一番良いかも知れません。例えば、参加資格は限定されますが、ある程度知識や経験のある人であれば、東京大学社会科学研究所の計量分析セミナーはSPSS、Stata、Rなどの各種統計ソフトを用いた分析手法を、更にはSSJDAに登録されている質の高いデータを利用し、非常に安価で学ぶことができる貴重な機会です*3。 
 
ここに書いたような情報はごく一部です。
募集時期が限定的だったり、コンペティティブですぐに定員が埋まってしまうものもありますので、普段からアンテナを張っておくとよいかもしれません。
これらの情報が踏み台となり、自らあるいは自大学職員に合うプログラムを探したり、試しに受講したりするきっかけになれば幸いです。


※9.24追記
その他、網羅的でない部分はこちらのスライド39もご参照ください。

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/015/gijiroku/__icsFiles/afieldfile/2015/06/12/1358792_04.pdf

*1:各大学内部のものは多々ありますが、例えば上智大学の「大学マネジメント講座」など。http://www.sophia.ac.jp/jpn/info/news/2016/9/globalnews_2051/20160928press 企業(大学の持ち株会社)によるものは早稲田大学アカデミックソリューションのQUONアカデミーなどがあります。https://www.quonb.jp/university/sdseminar.html

*2:大正大学 教育・学校経営マネジメントコース

*3:http://csrda.iss.u-tokyo.ac.jp/seminar/quanti/2017summer/