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一橋大学の国際化戦略について聞いた話

先日、一橋大学国際教育センターの教授の話を聞く機会がありました。

ご存知の通り、残念ながら一橋大学はスーパーグローバル大学(SGU)の選定から落選しています。

それでも、国際化は推進し続けているようで、一時期年間30名ほどまでに低下した交換留学生については、現在は140名までに回復したとのこと。

その要因は、①日本語を知らなくても英語または日本語のいずれかが出来れば受け入れるようにしたこと、②非学位プログラムであるが、英語による授業を大幅に増やしたこと、③日本になじめるよう、日本語を初歩から教えるスタートアップ授業を設置したこと、とのことでした。

さらに、外部要因としては、日本のサブカルチャーの人気、クールジャパンの影響も大きいとのことです。

しかし、次の2つの点は検討や改善の余地がまだあるです。

まず1つ目は、大学の英語名。

現英語表記"Hitotsubashi University"は発音しづらいし、これだけでは何をやっている大学か伝わらないし、「一橋…、何それ、どういう意味よ?ワンブリッジ?何をしている大学なの?」と聞かれてしまうそうです。

今は一ツ橋に立地してないですし。

旧制の東京商科大学の英名"Tokyo University of Commerce"や"Tokyo University of Business"にしたほうが経済・経営・商学分野に強みがあるという大学の特色が前面に出て伝わりやすくなるとのことです。

確かに、こちらの名称のほうが"TUC"等の略称を作ったり、ブランド化戦略もしやすそうです。

2つ目は、経済・経営・商学分野に強みを持ちながら、MBAコースがAACSB*1の適格認定を受けていない点。

これでは、「日本でもトップクラスのMBAコースだよ。しかも学費安いよ。どうだい?」と誘っても、「AACSBの認定受けてないのに、本当に信用できるの?しかも学費が安いのは、安かろう悪かろうなのでは?」と思われてしまうそうです。

アジアの富裕層の家庭を始めとして彼らが留学を考える際、日本の大学の学費の安さは、それだけ提供している学位プログラムに自信や価値が無いのではないかと疑われる事が少なくないそうです。

『Times Higher Education』の世界大学ランキングTOP100*2に載っていればそれらの挽回も可能なのだそうですが、残念ながら一橋は入っていません。

格付けや第三者評価の価値観、消費者文化の違いを感じます。 

ちなみに、日本でAACSB認定を受けたMBAコースは、慶應MBAと名古屋商科MBA。AACSB認定を受けると、質保証とともに留学市場での評価は高まるそうです。

大学の中でも色々と議論をしているとのことですし、一橋大学の今後のグローバル化戦略の巻き返しに期待です。

 

※このブログの内容は個人的意見や見解です。所属組織とは一切関係がありません。